城戸賞
受賞者の声

第34回城戸賞 入選 坂本武士『ぱるたい Happy★Revolution』

坂本武士まず、シナリオ講座の恩師である大野先生、柏原先生、村橋先生、林先生、そして50期の仲間たちにお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。そして拙作を評価してくださった審査員の先生方にも御礼申し上げます。

 私はイラク戦争がはじまったとき、反戦運動に関わっていました。それには大勢の人が参加していたわけですが、その中には新興宗教やら過激派やら、変な人たちもごろごろ混ざっていて、そこで出会ったのが、同い年くらいの「無政府主義者」や、今でも革命を夢見ている白髪の混じった団塊の世代の活動家たちだったり。
で、彼らと話すとすごく面白い。警察の尾行を巻き、暗号で会話してなんて、まるでどこかの映画の世界です。

 70年代の学生運動は挫折以外に何ももたらさなかったけれど、でも、当時の学生たちはきっと「革命って面白い!」と思ってやってたんだろうなと思いました。だから、とにかくライトでポップな「権力との戦い」を描こうと目指したのです。派遣切りが行われ、格差社会が広がっていく今なら行けるかもしれない。この作品で「たたかうことは無駄じゃない」ってメッセージを込めたつもりです。

最後に、私にとっての永遠の「同志」である秋山さんにこの作品を捧げます。
やっと約束が守れました。

 

第34回城戸賞 準入賞 林 まいこ『ブラジャーや小麦粉』

林 まいこ『ブラジャーや小麦粉』というタイトルでどういう作品か全く分らない、と皆さんに言われます。
そして「作品を読んだらタイトルの意味がなんとなく分る気がする」と言っていただく事がとてもうれしいです。
キネマ旬報にいただいた選評の中の一つに「さっぱりわからない」と9文字の意見があり、正直立ち直るのに数時間を要しました。
怒りさえも伝わってくるこのようなコメントをいただいた受賞者は他にあまりいらっしゃらないのではないかと思います。
正面からコメントしていただいた事は、私の描いたものの性質を改めて自覚させていただくいい機会でした。
今後も気分を害する方がいるかもしれない事を覚悟、自覚しながら、 一方で面白いと思ってくれる方の最高を目指す決心です。


 受賞をきっかけに、自分の作品を通して多くの方々と関わって行きたい、 それら作品を読んでいただく機会が増えれば、と願っております。


 城戸賞は去年から、二度目の挑戦でした。選考してくださった方の中には、去年の最終選考にも残らなかった私の作品を 覚えていてくださる方もいらっしゃいました。いかに真剣に選考していただいているかが分り、感激いたしました。
また、そのような素晴らしい賞で準入賞をいただいた事は責任があると感じています。
その重みを持って、愚かだけど聖なる人を描けるよう努力します。
これまでの人生で関わりのあった皆様すべてに感謝します。ありがとうございました。

 


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